厳しい制限の中の日常…写真で見る北朝鮮の欧博abg市民生活

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发布时间:2024-08-29 13:43

朝、マスク姿で北朝鮮・平壌のクムソン第二中級学校へ向かう生徒たち。2021年11月3日撮影。

朝、マスク姿で北朝鮮・平壌のクムソン第二中級学校へ向かう生徒たち。2021年11月3日撮影。

Cha Song Ho/AP

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の人々は、厳しく統制された暮らしを送っている。

外の世界とのつながりがない北朝鮮の人々は、家族の結びつきと伝統を守っている。

北朝鮮で生きる人の日々の暮らしのさまざまな面を写真で紹介しよう。

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北朝鮮の人たちにとって、家族は極めて重要

マスク姿で歩く少年と祖母。平壌特別市中区域、平壌駅沿いの街路で、2022年11月4日撮影。

マスク姿で歩く少年と祖母。平壌特別市中区域、平壌駅沿いの街路で、2022年11月4日撮影。

Jon Chol Jin/AP

北朝鮮の人たちの多くは韓国に家族がおり、限られた機会にしか会えない。そのため、家族と血統の概念は重要な意味を持っているとアメリカの公共メディアNPRは伝えている。ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が2022年に発表した報告書によれば、北朝鮮では旅行に極めて厳しい制限が設けられているという(制限の一部はパンデミックによるもの)。

北朝鮮国民の大部分は貧しい暮らしを送っているが、首都・平壌の写真からはそうは思えないだろう。現代化された平壌には、裕福な少数の人だけが住んでいる。この首都は、「21世紀のショーケース」とも呼ばれてきた。

南北に離散する家族の再会は、ここ数年中断している

韓国坡州(パジュ)市。南北の軍事境界線付近を見渡すことができる展望台「臨津閣(イムジンガク)」で、2020年10月1日撮影。朝鮮半島の感謝祭にあたる「秋夕(チュソク)」を祝って、先祖を祀る北朝鮮出身の難民チョ・ギョンヒョン(左)とその家族。

韓国坡州(パジュ)市、南北の軍事境界線付近を見渡すことができる展望台「臨津閣(イムジンガク)」で、2020年10月1日撮影。朝鮮半島の感謝祭にあたる「秋夕(チュソク)」を祝って、先祖を祀る北朝鮮出身のチョ・ギョンヒョン(左)とその家族。

Ahn Young-joon/AP

NPRによれば、韓国は2022年9月、朝鮮戦争後に離散した家族の再会行事の再開を提案したが、北朝鮮が拒否したという。南北の交流プログラムは、2019年の核問題協議の最中に停止され、その後も、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより中断されているとNPRは伝えている。

キムチづくりなどの伝統を隣人たちと楽しむ

冬の訪れを前に、平壌の自宅で、隣人たちとキムチをつくる中区域・西門洞の家族。2020年11月19日撮影。

冬の訪れを前に、平壌の自宅で、隣人たちとキムチをつくる中区域・西門洞の家族。2020年11月19日撮影。

Jon Chol Jin/AP

野菜を漬けた伝統的な朝鮮料理であるキムチは、食事のときにはたいてい供されるとAP通信は伝えている。ラジオ・フリー・アジアによれば、2022年には、不作により多くの家族が、毎年恒例のキムチづくりを楽しめなかったという。

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科学に重点を置いた義務教育の拡大

朝、マスク姿で北朝鮮・平壌のクムソン第二中級学校へ向かう生徒たち。2021年11月3日撮影。

朝、マスク姿で北朝鮮・平壌のクムソン第二中級学校へ向かう生徒たち。2021年11月3日撮影。

Cha Song Ho/AP

ストックホルムを拠点とする非営利シンクタンク、安全保障開発政策研究所(ISDP)によれば、北朝鮮は最高指導者の金正恩の下、義務教育を12年に拡大した。とりわけSTEM科目(Science[科学]、Technology[技術]、Engineering[工学]、Mathematics[数学])を重視しているという。

国民の間では、外国の動物を見られる動物園が人気

平壌にある中央動物園の水槽の前で、ウミガメを見る女性とその息子。2021年12月3日撮影。

平壌にある中央動物園の水槽の前で、ウミガメを見る女性とその息子。2021年12月3日撮影。

Cha Song Ho/AP

北朝鮮の首都、平壌にある中央動物園は、何十年も前から来園者を引きつけているとAPは伝えている。2016年には、さまざまな犬種を展示する「イヌ館」が人気だったという。

パンデミックにより、離婚を求める人が増加したとの報道も

平壌の主体思想塔をバックに結婚記念写真を撮ったあと、こちらに歩いてくる花嫁と花婿。2019年11月24日撮影。

平壌の主体思想塔をバックに結婚記念写真を撮ったあと、こちらに歩いてくる花嫁と花婿。2019年11月24日撮影。

Dita Alangkara/AP

ラジオ・フリー・アジアとデイリーNKが2022年に報じたところによれば、新型コロナウイルス感染症パンデミックのさなかには、金銭的な苦境から離婚を求める人が増加したという。北朝鮮では、離婚は「反社会主義」であり、「社会不安」の扇動と見なされ、国民は離婚裁判の日程を組むために賄賂を払っているとラジオ・フリー・アジアは伝えている。

国民を社会階層別に分ける「成分」制度

平壌の人民大学習堂。国旗を手に持ちながらベンチに腰かけるふたりの女性。2020年12月24日撮影。

平壌の人民大学習堂の前で国旗を手に持つふたりの女性。2020年12月24日撮影。

Cha Song Ho/AP

ヒューマン・ライツ・ウォッチによる2022年の報告書によれば、北朝鮮では「成分」と呼ばれる身分制度が敷かれており、国民は「核心階層」「動揺階層」「敵対階層」の三階層に分けられているという。

同報告書は、女性などの社会的に弱い立場の人が、ジェンダーにもとづく暴力、性的虐待、人権侵害を受けることも珍しくないと伝えている。

国家主義と国家指導者の崇拝を奨励

平壌の玉流展示館で開催された全国新人美術展覧会で、作品を眺める人たち。2021年5月11日撮影。

平壌の玉流展示館で開催された全国新人美術展覧会で、作品を眺める人たち。2021年5月11日撮影。

Cha Song Ho/AP

2500万人の北朝鮮国民は、幼いころから、金正恩などの指導者を万能の神のように崇めるよう教えられるとBBCは伝えている。国民の多くは、公の場で指導者を称える歌をうたうが、異を唱える者には労働収容所送りや死の運命をたどるおそれがあることから、その畏敬の念の深さを知るのは難しい。

軍事力を称える祝典

平壌にある平壌体育館広場で、朝鮮人民軍創設74周年を祝ってダンスをする学生たち。2022年2月8日撮影。

平壌にある平壌体育館広場で、朝鮮人民軍創設74周年を祝ってダンスをする学生たち。2022年2月8日撮影。

Cha Song Ho/AP

北朝鮮軍(朝鮮人民軍)の創設日は祝日(建軍節)とされ、人々は毎年、この日を祝っている。2023年には、建軍節にあわせて、金正恩が戦術核兵器の実験をするのではないかとの憶測もあったとデイリー・ビーストは伝えている。

プロパガンダは北朝鮮の大きな力

北朝鮮のプロパガンダ村、機井洞(キジョンドン)。北朝鮮国旗が翻る。

北朝鮮のプロパガンダ村、機井洞(キジョンドン)。北朝鮮国旗が翻る。

Chung Sung-Jun/Getty Images

北朝鮮の国家主義的理念を支える上で、プロパガンダは重要な役割を担っている。北朝鮮と韓国を隔てる非武装地帯の北側にあるのどかな村(機井洞:キジョンドン)は、韓国の人たちに亡命を促すためのものだとロサンゼルス・タイムズは伝えている。この村は、北朝鮮では「平和村」と呼ばれるが、韓国では「宣伝(プロパガンダ)村」と呼ばれている。

金正恩は、プロパガンダを利用して、不況時にも支持を保っている

平壌特別市中区域の大通りで、地下横断歩道から出てくる人たち。2021年1月6日撮影。

平壌特別市中区域の大通りで、地下横断歩道から出てくる人たち。2021年1月6日撮影。

Cha Song Ho/AP

金正恩は、独立と軍国主義の理念を強調するにあたり、朝鮮労働党大会を頼みにしている。2022年3月には、経済不況の最中に国民の士気を高めるべく、新たなプロパガンダ活動を求めた。

ヴォックス(Vox)が伝えるところによれば、平壌当局は、風景から緑が消え、景観が悪くなるオフシーズンには、外国人が写真を撮るのを制限しているという。国民の大部分は、農村部で貧しい暮らしを送っている。

無許可の旅行は死刑になることも

平壌地下鉄の復興駅を歩く通勤者たち。2019年9月11日撮影。

平壌地下鉄の復興駅を歩く通勤者たち。2019年9月11日撮影。

Dita Alangkara/AP

書面による許可がない旅行は、国外であれ、国内の「道(行政区画)」内であれ、法律に違反する行為だとヒューマン・ライツ・ウォッチは報告している。許可なく国を出るのは死刑に相当する罪とされるが、大きな危険を冒して韓国に亡命する人たちもいるという。

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